2020/01/27

トマト目玉焼きを朝食に♪



 「イタリアンの卵料理ってどんなのがあります?」と聞かれることがけっこうあります。イタリアン卵料理としてすぐアタマに浮かぶのは「フリッタータ」「(パルミジャーノチーズ入り)かき玉スープ」ですね。フリッタータは、日本人には(なぜか)「スパニッシュオムレツ」と言った方がわかりやすいかも。何種類もの野菜をしっかり炒めてから、たっぷりの卵でとじてこれまらしっかりじっくり加熱する。味わい深くボリュームもある一品です。レストランの前菜盛り合わせに、ほんの一口、ついていたりしますが、家庭ではしっかりメインに近い一品として食べられます。
・・・でもこれ、時間がかかります。朝ごはんに「ちゃちゃっと」とはいかない。ウチは、朝ごはんは毎日和風からイタリアンまで日替わりでイロイロなので毎日卵料理ではない上に、
家族Aはごくノーマルな目玉焼きが好き、
家族Bは青ネギ入り、バターとオリーブオイルで作るふわふわのスクランブルエッグが好き、というわけでバラバラ。
家族C(って私)は半熟のゆで卵か、「これ」が好きです。
半熟のゆで卵も、マヨネーズじゃなくて、塩と、オリーブオイルをたらして食べるんですが、「これ」はトマトがある分、よりイタリアぽいですね。
耐熱容器にトマトソースを敷いて、卵を割り入れて、チーズを散らし、オーブントースターなどで焼くだけ。トマトソースといっても、あらごしトマトや水煮トマトに塩とオリーブオイルをちょっと入れて電子レンジで加熱するだけでOK。
スプーンで、トマトソースと卵を一緒にすくって食べます。けっこう多めにトマトソースを「敷く」のですが、卵と一緒にトマト多めに食べるのが美味しいので、ソースも完食になります。トマトの酸味は、(もちろん昼も夜もいいけど)朝の、まだ目覚めていない五感にもいい感じに作用する気がします。
あ、ちょっと和風にしたい人は、お醤油をほんの少々(ほんとに小さじ1/2くらい)、必ずトースターで焼く「前に」たらしてください。
一週間の始まりの今朝、これを食べたので今週も元気に♪

# waitalian
#ikukokaitani 
#トマト #あらごしトマト

2020/01/24

あらためまして「ちゃちゃっとイタリアン!」





11月15日に発売された「ちゃちゃっとイタリアン!」(宝島社)
発売から2ヶ月経ちました。友人や、料理教室の参加者さんにはfacebookはやってないのでブログだけ見ているという人も意外に多くて、何人かから「新刊のことブログで全然書いてないけどどうして?」と言われてしまいました。
え?と見てみたらほんとでした。ブログの記事中では触れているけど。
なので今日は、もくじを大公開(というほどでも)します。
密林さんはじめ、net書店でももくじは出ていないので、どんな料理が?と思っているかたは写真ごらんください。
どんな料理かというのは、タイトル通り「ちゃちゃっと」なわけですが、
「時短でかんたんだけどまあそれでもおいしいよ」
ではなく、
「シンプルだからおいしいんだよ。シンプルなこのレシピ「が」おいしいんだよ」という料理たちです。
章立ては、
「とりあえず小皿」
「しっかりメイン料理」
「野菜も食べたいね」
「パスタとお米、ちょこっとドルチェ」
という4章。
イタリアンはレストランでは前菜〜パスタやお米〜メインと野菜〜ドルチェ という順番ですが、イタリアでもいつも順番で全部食べるわけでは全然ないし、順番に並べると「正統派にちゃんと作らないといけないかな」という印象になるのがイヤで、あえて順番をくずしています。
それに、飲みがメインになるような会では、小皿食べて、しっかりした肉料理など食べて、そのあとダラダラ小皿食べて、そろそろ何かシメにパスタ、という日本ならでは、な順番になることも意外にあるので(特に男性)それも考えての順番とも言えます。
とにかく自由に、楽しく、ラクに、イタリアンを作って食べて楽しんでもらえるレシピブックにしました。
もくじを眺めて気になる料理、ありませんか?(^^)ぜひ♪





2020/01/17

トマトクリームの誘惑





サルサ・ローザ(ローズ色のソース)とも言われるトマトクリームソース。
トマトソース仕立ての料理が好きな私ですが、時々この、トマトクリームが作りたくなり、生クリームを買ってきます。トマトクリームは、基本、少し控えめのトマト(水煮や、あらごし)で普通にトマトソースとして料理したあと、仕上げのように生クリームを加えてひと煮してなじませるという作り方。
数えたことはないけれど、トマトソースを9回くらい作ると、トマトクリーム願望が湧いてくるかも。
そんな頻度で、ウチでは登場します。
エビのトマトクリームソースパスタ
きのこのトマトクリームソースパスタ(きのことベーコン、などバリエーションいろいろ)
あたりが定番です。エビは美味しいのですが、殻をむいて背わたを取り、刻む、という作業があるので、時間がない時はカニ(カニ缶)のトマトクリームソースパスタにします。これなら時短メニューなので、「ちゃちゃっとイタリアン!」にも出しました。ミニミートボールや、丸める暇がなくて煮込む暇がなくても挽肉とか、いろいろ出来ます。野菜だけもOK。
トマトの酸味に、生クリームのコクと、甘味(味をつけるわけではないですよ。クリームの自然な甘さという意味で)が合体して、まろやかな美味しさになります。ちょっといつもと違う、華やか感もあるのもいいところ。トマトがベースにあってこその味わいです。
先週の「ロゼワインを楽しむ新春レッスン」には、イタリアのきっぱり辛口のロゼワインに合う料理の一品として、きのこのトマトクリームソースをご紹介しました。色味もロゼワインに近いものがあって、みなさん、残ったソースをバゲットにつけて召し上がってました。
季節を問わない料理ですが、寒い日のほうが似合うかも。週末に如何ですか。
# waitalian
#ikukokaitani 
#トマト #あらごしトマト

※生クリームは買っても余ってしまって、という声も多いのですが、タカナシは乳脂肪30%のパントリークリーム100mlがありますし、ナカザワは乳脂肪36%の生クリームの100mlパックがあります。あとは、生クリームのままでは冷凍不向きですが(解凍時に分離)、「トマトクリームソース」にしたものは冷凍できますので、多めに作って冷凍OK♪

2020/01/05

私の定番3〜和イタリアンおせち


 買った人も作った人もおせち料理は三が日で食べきる人が多いはず。おせちの話はもう、季節はずれレベルですが、私の定番シリーズとして、和イタリアンおせちのことをちょっと書いておきます♪
 私が毎年必ず作る和のおせちは黒豆、かずのこ、にしん昆布巻き、煮しめ、田作り、きんとん、れんこんきんぴらくらいですが、この他に必ず「和イタリアンおせち」も作ります。和イタリアンおせちは、12月の料理教室でもご紹介する年が多いのですが、「おせち」としてのみならず、ふつうに一品としてふだんも作ります。
「なます」よりウチでは人気がある「スモークサーモンなます」は、新巻鮭を使って母が作っていたおせちの一品、サーモン酢漬けがもとになっています。ひとり暮らしでも新巻鮭を半身買って作ったりもしていましたが、たくさんは要らないのと、風味とで、もう十数年、スモークサーモンなますになっています。
なます、といってもなますのようには砂糖を入れず、オリーブオイルと塩で仕上げます。スモークサーモンと大根のマリネです(^^) おせちのお重の中に入れるので、和に寄り添って、ゆずやだいだいの果汁を使って。甘いものが多いおせちの中でさっぱりあっさりが人気です。
もう一品は、サラダチキン。サラダチキンじたい、いわば無国籍というかニュートラルというか、何風にもできるものですが、ふだん私は、砂糖少々と水少々以外は「オリーブオイル、白ワイン、塩」を使うイタリア風を「オリーブオイル、日本酒、薄口醤油」にして数時間漬け、漬け汁と一緒に鍋で蒸し煮にするのが、和イタリアンバージョン。これも、お重のメンバーになるためにゆず皮を刻んで香り付け。
他に、さといもチーズの生ハム巻き、イタリアン栗きんとん、などもあるのですが、その話はまた今度!
今年はこの2品が和イタリアンおせちでした。

(上の写真手前がスモークサーモンなます=スモークサーモンと大根のマリネロール)