2019/07/30

私の定番1〜チキンとポテトのローズマリーロースト

私の定番を少しずつ紹介していこうかな。
ということでひとつめは、昨日ウチごはんに作ったこれ。
鶏手羽とタマネギとポテトのロースト です。昨日はいつも売っているスーパーに生のローズマリーがなく、ドライですが、ローズマリーが決め手。
私の1冊目の著書「土曜日はイタリアン・キッチン」に出しているし、実際には本が出る前から作っているので、もう寝ていても作れそうな(無理か)レベルです。

鶏は何でもいいけど、おすすめは手羽中。食べやすく、小さいので火が通りやすくておすすめ。皮を上にして。
玉ネギは適当に大きめにぶつ切り。
じゃがいももぶつ切り。
全部を耐熱容器や、オーブン皿に並べる。
塩をしっかりふり、オリーブオイルをしっかりかける。
ローズマリーを散らす。
オーブン、レンジオーブンなら230240度でガスなら少し低めで
30分程度。
それだけです。
「土曜日はイタリアン・キッチン」では、小玉ネギを使い、黒胡椒を挽いてますし、レモン汁も使ってますが、長年経って平均とると、9割以上が普通の玉ネギ、そして黒胡椒とレモンはやめてます。黒胡椒を挽くだけで美味しくなる料理はたくさんありますが、これは要らない。何度も作った結果、ないほうが美味しい。
この料理のモトは、ひょんなことで親しくなったローマ郊外のおうちでご馳走になったローストです。もちろん、チキンのローストはその後イタリアのあちこちでいただきましたが、思い出すのはローマのお家。
そして、「土曜日〜」の撮影の時に、まだレフ板を買っていなかった私は、ピッツァに使っていたステンレスの丸いオーブントレイを、「盆レフ」と呼んでレフ代わりに使って撮影したのでした(笑)
その時の撮影を手伝ってくださったH.Sさん。感謝しています。
RomaR.CG.Cとそのご両親にも。ひと皿の料理も、じっくり向き合うとそこから何方向にもつながる思いがありますね。
★オーブン(電子レンジオーブン)を置いている場所によっては、周りが暑くなりますが、コンロ要らずだし、下処理もいらないので意外に夏向きですよ。




2019/07/22

サバのディップの隠し味は?

写真は、鯖のディップ。
先週の料理教室「白ワインを楽しむ夏レッスン」の、料理の一品です。
サバ缶ブームが盛り上がっていることもあり、「サバ缶は最近常備にしてます」という人が増えました。ワインに合うちょっと一品がすぐ作れたら便利ですよね。このレシピは、火も使わないパターンです。
サバ缶のサバは、木べらかフォークでつぶして、ペーストに近い状態にします。ここでいい仕事をするのが、トマトソースなのです。「パッサータ」「あらごしトマト」と言われる、漉してなめらかになったトマト水煮を、私は数十秒電子レンジにかけます。あとは、これをさまして、サバ缶とあわせて、そこに、たっぷりのオリーブオイル、パセリ、塩、少しのレモン汁。
だけ。
私はサバもイワシもアジも・・・青魚類はどれも好きで、缶詰でも、生魚を料理するのも、干物も好きですが、ディップにするとちょっとクセが「立つ」感じになります。サバのコクは消さずに、少しだけイヤミなところを消してすなおになってもらう・・・ために、トマトの力、なのです。
100gのサバ缶に、トマトは40gから80gくらいの間で、お好みで、この時はトマトを使った料理が他になかったのと、サバが皮もついた水煮で、「強めの味」なので、70g使いました。でも、見た目もわからないし、食べてもストレートには全然わからないし、隠し味に近いのです。でも、トマトソースの酸味と清涼感がしっかり効いて、食べやすいディップになります。
白ワインでも、辛口のロゼワインも合うなあ、という仕上がり。
カレーにトマトを入れる人は多いと思うのですが、それも同じ「使い方」ですね。
「目に見える」トマト以外にも、隠れたトマトけっこうあります。
 #redgoldfromeuropejapan   
 #waitalian

 





2019/07/16

LUCCAの話〜その1

facebookには長すぎるような話を書けるように、というのがBLOG再開の理由のひとつなんですが、LUCCAの話をしておこうかなと思います。1回で終わらないので、今日はその1。
「なぜLUCCAに行ったんですか」「好きになったのはなぜ」というような質問を多くいただきます。ちなみに、LUCCAは、イタリア、トスカーナ州の町+県です。トスカーナでは西にあります。
最初に行ったのは、取材です。自分の仕事を食(執筆、取材が当時はメインでした)の分野に絞ろうと思いはじめ、宣言しはじめた頃でした。某クレジットカードのゴールドカードホルダー向けのPR誌の「イタリア特集」を受けている編集プロダクションから、食のパートを取材執筆してほしいという依頼があったのです。
確か別件でイタリアに行く予定があり、別件の前かあとかで、電車でルッカに行きました。
取材は、ルッカ郊外の丘陵の上のほうにある、一軒家レストラン「メチェナーテ」。これが、ルッカで長年おつきあいしている友人のひとり、GianlucaPardini氏との出会いでもありました。彼が友人と共同経営しているレストランだったのです。日本と縁があったので、取材先としてPR誌の編集部のほうでここと決めていたという話でした。カメラマンの後藤さんと一緒に、数日、ここの「通った」のです。朝の厨房の仕込みから、市場に行く時は同行、夜はオーダーが入り、シェフや料理人さんアシスタントさんが調理やフロアをこなしていく様を隅からみて、話せそうな時には話を聞いて。
外は葡萄畑。ハーブが生える「野原」という感じの空き地。気持ちのいい場所で、ここを目指して狭い山道をクルマで上がってくるお客さんで夜は賑わっていました。
そんな日々を終え、ルッカの駅前のホテルをチェックアウトし、スーツケースをフロントに預かってもらい、カメラマンとは駅で別れて。私は半日だけ時間があったので、散策することにしたのでした。
散策して見つけたものは?は次回(^^
LUCCAの話、は時々書き継いでいきます)





2019/07/01

ほんのりトマトスープパスタ


全国的に雨模様の週末、そして週明けになりました。
お仕事中の土曜のひとりランチは、ジャンルはトマトソースのパスタですが、スープパスタにしました。
スープパスタはウチでは寒い季節の朝ごはんメニューの定番です。起きてきた時から暑い夏の朝にスープパスタは思いつきもしない日のほうが多いのですが、ほんとうは、体には少しあたたかいもの、入れてあげたいですよね。体を冷やしすぎたくはない。トマトの酸味があると、すっきり食べやすいので、トマトスープは夏におすすめです。特に東京の今日は、湿気が多いけど、朝の気温は低めだったので・・・。
水が3カップくらいだとすると、トマト水煮缶やあらごしをカップ半分くらい、控えめです。だから色はほんのり赤い程度。トマトスープと真っ赤っかの濃いのを思い浮かべる人が多いのですが、ほんのりもまたいいのです。トマトにはうま味成分グルタミン酸も含まれているので、ダシ的効果も。あとで食べても食べなくてもいい「端っこ野菜」(たいてい玉ネギとセロリ)と水、トマト、オリーブオイル少々を最初から入れて煮て、パスタを投入です。
カワイイパスタが好きなので、スープ用のミニパスタも常備してあるんですが、今日は、細めのスパゲッティー(1.3とか1.4ミリ)をバチバチ、スプーンに乗るくらいの短さに折って投げ込みました。バチバチ折るのも楽しいですよ(^^