2019/06/25

さっぱりパセリのこと

「料理教室というモノに来るの、今日はじめてなんです」という参加者さんがけっこう多いのが私の料理教室で、その中から何人もリピーターになってくださるので楽しいんですが、いろいろと「びっくり!」と言われることがあります。
もともと私がお教えしているのは、イタリアンも和イタリアンも、その他もそれぞれのご自宅で作れる料理、ウチ料理なので、目を見張るような大技や目にもとまらぬ早業などは殆どないので、びっくりされるのは、パスタのゆで方だったり、ニンニクの炒め方だったり、小さなことが殆ど(^^)その中で意外に「びっくり率」が高いのがパセリなのです。
パセリは、イタリア料理では、かなり使用率が高いハーブで、頻度で言えばバジリコやローズマリーやオレガノなどよりずっと多い・・・と話した時のびっくり、です。「パセリ・・・買ったことない」という方もいらして、私の方がびっくりしたり。でも、洋食のお皿の「飾り」としてのパセリのイメージが強いと、買ってどうしよう、と思ってしまうかも。
イタリア料理ではまずはシーフードにはパセリ、が基本です。以前、ナポリからソレント、アマルフィの海沿いのリストランテを何軒も取材した時、どこも営業前なら厨房でパセリ(イタリア語ではprezzemoloプレッツェーモロ)を大量に刻んでいるところに行き会うことも多く、爽やかな香りに満ちていました。もちろん魚介以外にも使うので、イタリアンパセリの大束は、どこでもたっぷり常備しています。おうちでも、ちょちょっと刻んでマリネに入れることもあれば、かなりたっぷり刻んでスープに入れることもあれば・・・本当によく使うのです。バジリコはイタリアのハーブとして有名で、もちろん私も大好きですが、『とうぶん、パセリかバジリコかどっちかしか使っちゃダメ。選べ』と言われたら(むちゃくちゃな仮定)パセリですね。
ちなみにイタリアンパセリと日本で一般的なパセリは基本、香りや味は同じです。中には「イタリアンパセリの方が香りが強い」という説明も見かけますが私の感覚では、イタリアンパセリのほうが少しだけ穏やか。刻んで使う時は普通のパセリの方が少量で香りが立つ感じ。
湿気の多いこの季節は、たとえばきゅうりでも、ザクザク切ってオリーブオイルと塩、そこにパセリを刻んでかけただけでもすっとしますよ。写真の右はパセリが欠かせない私の「タコマリ」です。



2019/06/17

ブログを少し。

ブログをまめに書いていたのはいつ頃? facebookをはじめてからブログはどんどん間遠になり、完全に休眠してからもう何年にもなります。たぶん、検索すると今でも出てくるのかもしれないけど。
facebookは続けますが、facebookって、ちょっとだけ短く書いてある、というのが似合ってますよね。少し長めになる時はブログもいいかな、と最近思ってました。その上に、私の料理教室に来てくださるかたには、facebookやっているかたが実は少ないのです。ブログならかんたんに読めるからブログをぜひ、というリクエストをいただくことも多くて。そんなわけで、少しブログ復活、してみることにしました。続くかどうかは???ですが、おつきあいください♪
写真は、湿気が多い日もスッキリの、トマトマリネ。青ネギと玉ネギを散らしてます。このマリネの話はまた今度書きますね。今日はご挨拶でした。

トマトの赤を今日も


前回ブログ(ごあいさつ)で、トマトのマリネの写真をUPしました。
トマトは生(フレッシュ)も、水煮も、好き。生なら、マリネが一番。マリネといっても、漬けておくわけではなく、オリーブオイルと塩だけ、あとはネギだったり、バジリコだったり、パセリだったり、オレガノだったり・・・その時々のハーブやドライハーブを合わせるだけで一品になります。
でも、トマトの生は、どうしてもベストタイミングが短い。いつも常備しているのはイタリア輸入のいわゆる「トマト缶」。私はホールトマトの水煮缶と、あらごし、パッサータという名前で売っている、味がついていない水煮のなめらか版、の2タイプです。ホールのほうが、少し煮込むと形がくずれやすく、火にかけて7,8分で、ヘラで押せば柔らかくかんたんに形をなくします。でもその手間や時間も惜しい時もあれば、ピッツァのソースのように、完全にスムースなソース状にしたい時もある。そういうときに、あらごしタイプを使っています。
以前、ポンペイ近くのレストランで女主人が話してくれたことをよく思い出します。トマトはイタリアに入ったのは中世になってから。聖書の時代以前からあったオリーブや葡萄などと比べると、かなりの新参者なわけですが、「なぜこんなに急速に、ここらイタリア南部だけじゃなく、イタリア全体にも広まって、こんなにメジャーな食べ物になったかというと、この、赤いvividな
色のせい、というのが大きいんじゃないかと思うんですよ」というのでした。
鮮やかな赤の食べ物って、意外にないのです。にんじんはオレンジ色、パプリカは真っ赤だけど、「広がらない」。お皿全体に赤が広がるほどパプリカは・・・食べないですから(^^
赤は気分をUPしてくれる色だし、暖色だから食欲もUPしてくれる。そういう色だったからこそ、イタリア料理を席巻するものになったのだと思うと、大いにうなずける気がします
執筆や、試作など、出かけない日のひとりランチは、トマトソース系のパスタがかなり多い私。今日は、常備のツナ缶登場。あとはパセリと、新玉ねぎでシンプルツナのトマトソースでした。
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