2019/09/08

私の定番2〜バジリコマリネのせトマトソースパスタ




トマトソースのパスタは、イタリア料理の大定番(?そんな言葉はないけど)で、特に私が定番!と叫ぶものでもないし、バジリコもまた、トマトソースに合わせるのはごくふつう。なんですが、私とっての定番はちょっと変化形、トマトソースのバジリコマリネパスタです。
以前の拙著“幻のヴェネツィア魚食堂(晶文社)にも書いたサルデーニャでの話ですが、この、トマトソースのバジリコマリネ、サルデーニャの某村の村長さんのおくさまが作ってくださったものなのです。日陰をつたって歩かないと暑すぎてとてもじゃない、そんな強烈な陽射しの夏の日のランチ。控えめなバジリコじゃさっぱりしないでしょ、と言って、彼女はたくさんのバジリコを刻んでさっとオリーブオイルをかけたのでした。
それ以来、とくに暑い時にはこのトマトソースが私の定番になりました。暑いといっても日本は、「蒸し暑い」という別の要素(湿度)が加わるので、このトマトソースを登場させるのはなにも「真夏」ばかりではなく、まだ暦では夏じゃないのに今年最高気温!とテレビが騒ぐ5月のある日だったり、猛暑の後ろ姿を見送ったつもりなのに気がついたらしっかり戻っている今日のような日まで、意外に機会が多いのです。
バジリコは金気(かなけ)をきらうから手でちぎって、とイタリア人に昔教わりましたが、さすがにこれは無理。サルデーニャの人も包丁でザクザクと切っていました。私ももちろん包丁で切って、塩をふりオリーブオイルを多めにかけて置いておきます。といっても長い時間ではなく、パスタのお湯をかけてからバジリコを切っているくらいなので、数分。トマトソースもシンプル至極で、ニンニクも使わず、トマトをオリーブオイル少しとバジリコの葉っぱ2,3枚で煮詰めるだけ。このトマトソースで和えたパスタにバジリコマリネをたっぷり。くずしながら食べます。トマトソースの酸味と、バジリコの清涼感。
私はもともとトマトソース好きで、いろいろなトマトソースをしょっちゅう作ってますが、暑い時のベスト1といえる定番です。
redgoldfromeuropejapan
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