2019/09/01

地味だけど味があるヤツ、イタリアンに長ネギ。




イタリア料理の、ラグー(ミートソース)に欠かせないのは玉ネギ。肉の煮込みにも、ミネストローネにも玉ネギは欠かせません。玉ネギはイタリアンの「基幹野菜」なのは確かで、もちろんよく使うのですが、私は意外に長ネギもよく使うのです。
「えっ長ネギ使うんですか?」とよく料理教室の参加者さんに聞かれます。
長ネギに似た、「ポロ葱」は、フランス語でポワロー、英語でリーキ、イタリア語ではポッロ。でも似ていると言ってもイタリアではこれを刻んで肉に混ぜるようなことはあまりなく煮崩れしにくいのを利用してスープやオーブン仕上げの料理に使ったりします。
私の長ネギ使いは、
1〜玉ネギの炒めて出てくる強い甘さに、出てきてほしくない時。
2〜ただ刻んだだけで肉にまぜこんだりできる、「水が出ないこと」を利用して時短したい時

のが主なところ。たとえばハンバーグやミートローフも、玉ネギは炒めてさますか、電子レンジにかけてさますか、の手間が必要。その時間もない!という時は長ネギを刻んで、そのまままぜる、というわけです。今日の写真はその写真ではなく、オリーブオイルで長ネギを軽く炒めて、ブラッティーナに合わせたもの。
ブラッティーナは、モッツァレラチーズを成形する時に、モッツァレラチーズの生まれたて(カード)と生クリームを合わせたものを包んだ、クリーミーで贅沢なフレッシュチーズ。柔らかい丸いかたまりの上を十字に切って開くと、とろ〜り。モッツァレラと同じようにトマトとも合うし、青ネギを散らすだけでシンプルにいただいたりもしますが、今回ははじめて長ネギとあわせてみました。
炒めるのに使うオイルはごく少量で、冷たいままの(美味しい)オイルをたっぷり足して、あとは塩だけ。ふんわりしたブラッティーナの風味が、少しだけひきしまる印象でした。

長ネギ、意外にイタリアンに使えるヤツなのです。


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