2019/10/15

しらすをイタリア風に

 



 東京に(かなり)長く暮らしている私ですが、仕事や帰省で和歌山に行き、売っている釜揚げしらすを買うと、首都圏で売っているものとの塩気の違いにすぐ気づきます。それは特定のしらす屋さんだけ・・・ではなく、和歌山でどこで買っても殆ど、なのです。和歌山から東京にしばらく赴任していた女性も、「東京のしらすはしょっぱいので驚いた」と言っていました。穏やかな塩分で食べやすい和歌山のしらす。私が取り寄せているもののひとつです。料理教室の参加者さんにもファンが多い和歌山アイテムです。
 以前、素材としてのしらす特集を執筆、料理提案をした時、かなりの人数のアンケートをしました。しらすをどんな料理に使っていますか? 多かった答えはしらすおろしや、酢の物、そしてしらすごはん、だったでしょうか。和食の友、というポジションに置いている人が圧倒的でした。
 私ももちろん、しらすご飯、酢の物、作りますが、和歌山から釜揚げしらすが届いた日はたいてい、まず、カナッペです。しらすに青ネギを散らし、オリーブオイルをたっぷりめにかけ、黒胡椒を挽く。単純ですが、これがおいしくて、クセになります。バゲットなど塩気のあるパン、にのせれば完成。
それ以外にも、パスタにも。パスタはオリーブオイルベースのシンプルなものにして、季節によって菜の花としらすにしたり、ブロッコリーとしらすにしたり、シンプルに、ピリ辛にしたり。スープパスタにしてトマトと合わせても良いし・・・いろいろ広がります。写真のパスタはブロッコリーです。ブロッコリーはくたくたに茹ですぎるのがパスタに合います。
イロイロ他にもありますが、先週の料理教室でご紹介したのが、しらすのイタリアンお焼き。しらす、卵、小麦粉、パセリのみじん切りたっぷり、をまぜて、オリーブオイルで焼いたもの。卵焼きもいいのですが、卵の味って強いので、穏やかでやさしいしらすを「食って」しまう感じもします。小麦粉も加えてお焼き風にすれば、バランスちょうどよくて、サクサク食べられます。
 しらすが冷蔵便で届いたら、小分けにしてラップし、まとめてファスナー袋や容器に入れて冷凍庫に入れます。小分けも30グラム、50グラム、60グラム、と量を変えて。こうしておくと、料理によって、人数によって変えられるので。
さ、今日は何にしようかな・・・。





そして、私が取り寄せているのは和歌山県、湯浅町の「前福」さんのしらす。
以前取材させていただいた時の「釜揚げひきあげの瞬間」、
そして、ほんの短時間だけ天日に広げて干しているところ、です。




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