1週間前の日曜日。ウチのピッツァイオロ(ピッツァ職人)が、久しぶりに仕事してもいいというので、ピッツァにしました。ピッツァにはいろいろな思い出があり、「幻のヴェネツィア魚食堂」(晶文社)の中に書いた話ですが、イタリア往きの飛行機の中で隣りになったイタリア人が話してくれた「新婚以来ずっと土曜はピッツァ」のすてきなファミリーの話も印象的。私がはじめて(お店ではなく)イタリアの家庭のピッツァをご馳走になった時の話も。手作りでコツコツ作ったという小さな窯で、おいしいピッツァをどんどん焼いてくれて・・・そういえばその日はたまたま私の誕生日で、知り合って間もないファミリーだったのに、サプライズでケーキも用意してくれていたのでした。ちょうど・・・何年前???
自分でピッツァを打ち、焼くようになってからでも、もうかなりの年数に。ピッツァに欠かせないのは、おいしい生地、シンプルなトマトソース。これにチーズはモッツァレラチーズ、オリーブオイル。生地を粉から作るのはもちろん大事ですが、同じくらい大事なのがトマトソースです。これはあくまでシンプル!
「ピザソース」という名前で、玉ネギやにんにくが入っていたり、ハーブが入っていたり、オイルも多い感じのものが市販されているので、ピッツァのトマトソースは「強い味」と思っている人が意外に多いです。もちろん、ピッツァの種類によってにんにくや玉ネギを入れることもあるし、ドライハーブを散らすこともある。でも、基本のトマトソースは、「水煮トマトと塩だけ」、ただ煮詰めただけのソースがベストなのです。
そして、家庭のオーブンやオーブントースターで焼くために煮詰めるけれど、400度や500度の窯で焼く場合は事前に煮詰めさえしない(一瞬で煮詰まる!)ことも多いくらい。それほど「トマトそのまま」なのです。
あっさりしたソースだから、ピッツァ・マルゲリータ(モッツァレラ+トマト+バジリコ)のイタリア代表ピッツァなら、焼く直前にオリーブオイルをひとたらしし、パルミジャーノを少々ふります。これまた何十年前にナポリのピッツェリアで見せてもらって以来、私もその作り方を続けています。
さて、話が戻って、1週間前のピッツァは、定番マルゲリータのほかに数種、写真が撮れたのはマリネしておいた豚挽肉を散らしたサルシッチャもどき。他にはサラミ&玉ネギ、しらす&ブロッコリなどなど。北海道の小麦粉春よ恋のブレンド具合や、十数年私の元で修行した(^^)職人の腕やらで、なかなかいい仕上がりでした。生地の話はまた尽きないので、次回♡
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